食堂かたつむり

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電車の中で一気に読んでしまいました。不覚にもたくさんの乗客がいる中涙してしまい、隣に座っていた幼稚園生ぐらいの女の子が不思議そうに僕を見ており、後々とても恥ずかしい気持ちになりましたが。
内容はというと、
ある日料理店のアルバイトから戻ると、家財道具もろとも同棲していた恋人の姿は消え、部屋はもぬけの殻になっていた。衝撃的な失恋とともに声まで失った倫子は、ふるさとに戻り、実家の離れで小さな食堂を始める。お客は一日に一組だけ。決まったメニューはなく、その時その時でイメージをふくらませて、その人のためだけに作る料理。食べたお客に変化が現れ、いつしか「食堂かたつむり」で食事をすると願いごとが叶うという噂が広まっていった。そして……。
調理をするものとして、 主人公の食物に対する姿勢、調理する姿勢にハッとさせられました。
ラストの場面での展開に、悲しいや淋しい涙ではなく、もちろんうれし涙でもなく、なんだかこみあげてくるアツイものに、すっかりやられてしまいまいした。
オススメです!!

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futabacafe