二葉寿司の頃。
炊き上がった熱々のごはんに、父親が味付けしたすし酢を合わせ、大きなしゃもじで母がシャリを切る。
小さかった自分は、ウチワであおいですし飯を冷ます。
最初は鼻にツンとくるすし酢。
ごはんに酢が馴染んでくると、少しずつ甘くてやわらかな酸っぱい匂いに変わってきます。
子供の頃は、おやつがわりに、この出来立てのシャリを食べるのが大好きでした。
そうなんです。
うちの自家製ピクルスは、あのシャリのすし酢の味に近いんです。
レシピはあれど、自然とあの味に寄せてる事に気付きました。
そういえば、二葉カフェ時代、お客様にこんな言葉をいただきました。
「味覚ってのは、小さい頃食べてきたもでできたもの。ご両親に感謝ですねー。」
当時は、なんとなく理解したようなつもりでしたが、先日ピクルスの仕込みをしてて、この事か、ってハッとさせられました。
梅雨時期特有の、天気が不安定な毎日。
酸っぱいもので、体をすっきりさせてみるのはいかがでしょう?