寿司屋のカウンター内部を漬け場(つけば)といいます。
小さい頃このつけばに遊んで入ると、父親というよりは親方として存在していた父に、大声で怒鳴られこっぴどく叱られました。
ここは子供の入る場所じゃないと。
父にとっては仕事場であり、職人が命をはるところ、だったのだと思います。
子供の頃の記念日毎、例えば誕生日、入学式、卒業式、正月、いつもが寿司でお祝いでした。
その時だけは、兄とちょこんとカウンターに並んで座り、お客様と同じように、好きな寿司ネタを父が目の前で握って食べさせてくれました。
生のもが大好きな兄は、光り物や貝や珍味をリクエスト。
兄とは年子なのに、自分はかんぴょうに玉子に納豆巻きといわゆる子供向けのお寿司。
当時の自分のお気に入りは、イクラとカッパの手巻き寿司。ひと手間かけた細く刻んだきゅうりが好物で、あのシャクシャクの触感と、いくらのコクと香ばしいゴマ、そしてパリッと香る海苔がたまらなく大好きでした。
もちろんクリスマスも寿司。世間がチキンやら
ケーキやらを食べるのを知ったのは、少し大きくなってからかもしれません。
父と母と兄との寿司屋のクリスマス(弟はまだ産まれてなかったかな)、また格別な思い出です。
そんな自分がクリスマスにケーキを作る事になるのも、なんとも不思議なものです。
さて今年のクリスマスケーキのご案内です。
定番のガトーショコラとバスク風チーズケーキの2種類をお出しします。
4号2.3人前1800yen
5号4.5人前2700yen
2種類それぞれ2サイズで、各10個限定数です。
みなさんにとってのクリスマスに、少しでも思い出に残る事があればこれ以上ないハッピーです。
ご予約は二葉じかんまでどうぞ。0296-24-0789