先日、古い友人からの一言。「お店が継続できているとしたら、ご両親が商売してた姿を小さい頃から見てきたのがとても大きいね」と。
父は57歳で亡くなり二葉寿司をたたみ、その葬式中に店を継ごうと決意しました。あまりにたくさんの参列の方を目の当たりにして、この場所を途切らせてはいけないのでは、少しでも親孝行になるかな、ってのがきっかけです。
一年後に寿司屋をリノベーションし二葉カフェがスタート。
そして、現在の二葉ごはん、二葉じかんに繋がっていきます。
若い頃は反発心ゆえに、けして仲良しとは言えなかった親子関係。不器用な父は、家庭内でも親方であり、愛情と暴君のスレスレな接し方でした。
強く印象に残る言葉とえば、
活きる金を使え、損して得取れ、金は天下の回りもの、などお金に関わる事。
それと、秀樹はヤ○ザも生徒会長も男も女も、いろんな友達がいる。それはすごい事だから大事にしろ、と。
人と金、というシンプルで究極であり、
昭和時代のまぶしい商売人の生き様でした。
子供の自分にとってはちんぷんかんぷんでしたが、背骨だけは植え付けられたかもしれません。
数字や商売の感覚は父から、
イメージを膨らましたり、言葉を紡ぐ楽しさは母から、
どんな苦難もなんとかなるさ、の楽観的なところは両親から、
そんな血を受け継いだように思います。
このコロナ禍での大変な状況でも、前を向いてお店を続けてこれたのは、そのDNAの力もあったのでしょう。両親に深く感謝です。
12/8で二葉じかん丸5周年を迎えます。たくさんの方のご縁とご厚意に支えられ今があります。ありがとうございます。
6年目も、二葉じかんをみなさまと一緒に楽しめたらなと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
二葉じかん 渡辺秀樹