もう20年以上も前、当時勤めていたビュッフェレストランは、朝食時にお客様の目の前でオムレツを作っていました。
普段はクタクタのユニフォームで、汗だくでひたすら仕込みをします。
ただオムレツ担当の時だけは、真っ白なコックコートとサロンタイに着替え、ちょっとだけ背の高いコック帽をかぶります。
好みの具材をお聞きし、バターを流し、溶いた卵をぐるぐる混ぜ焼き、手首でフライパン返してオムレツをクルッとまわし、自家製ケチャップをかけてできあがり。正味1分もらかかりません。
その姿は憧れのコックさんそのもので、オムレツ担当のポジションにつくのは、当時の一つの目標でした。
賄いの時に、閉店後に、アパートで、ひたすらオムレツの自主練習。
先輩に合格をもらった時は、正直嬉しさ半分で、失敗作を食べ過ぎてもう卵が見たくないほどでした。
初めてお客様の目の前でオムレツを作った緊張感は、今でも忘れません。
二葉じかんの秋のおすすめ、とろとろ卵のオムハヤシ。卵を混ぜる楽しさは20年たっても変わりません。コクのあるハヤシライスソースもぜひ味わって下さい。
テイクアウトでは、単品とお弁当をお出ししています。おうちごはんでもどうぞ!