卒業シーズンという事で、マスターの卒業の思い出を。
なんやかんや大学を卒業するまで建築学科で7年。表現する楽しさを感じつつ、進路に悩み、自分が本当は何が好きで何をしたいのか、うーん、、、と迷ってました。
決まったきっかけは些細な出来事。
設計の課題で行き詰まったストレス解消に、アパートの小さい台所でひたすら料理し友人に振る舞う。食べてくれる仲間の嬉しそうな笑顔が、なんとも嬉しくて。
あ〜、俺、これかぁ〜、って、そん時決断。
肌に合うのは、建築よりも、料理した時の、食べてもらう人との距離感、温度感でした。
料理を仕事にすると決めた大学卒業の時。
選んだ最大の理由は「ありがとうの距離が近かったから」だと記憶しています。
人生は選択の連続です。どんな転機なのか正解かもわかりません。
が、選択した結果、例え大変な状況でも、
本人がそれを選んだ覚悟を持って進んでいれば、きっと自分なりの喜びがどこかで感じれるはずです。
マスターと呼ばれるようになって15年。不景気や病気や地震やコロナや戦争や色んな事が起きました。ロシアに旅もしました。未来も予測不可能です。
けれど、
自分にとっては、
ボルシチ作って、コーヒー淹れて、お客様やスタッフさんとおしゃべりするここでの毎日があります。
当たり前の愛しい日常。
世界中の人のそれぞれの日常。
みなさんが日常を健やかに送れますように。
卒業生のみなさん、ご家族のみなさま、ご卒業おめでとうございます。